エッジへのSDNコントローラの適用

こんにちは大澤です。

近年、データストレージ・処理リソース・通信リソースをネットワーク内に分散させるエッジコンピューティングやフォグコンピューティングに関心が高まっています。
これらのアーキテクチャは、中央サーバではなくエッジノードでデータの処理や共有を可能にすることで、従来のデータセンタやクラウドシステムに内在するスケーラビリティやパフォーマンスの問題を解決することを目的として利用されています。

また、近年データセンターやISP(Internet Service Provider)にて人気のある新しい技術にSDN(Software Defined Networking)があります。SDNとはソフトウェアで仮想的なネットワークを作り上げる技術であり、特にOpenFlowというソフトウェアでネットワーク機器の動作を制御する技術が注目され研究が多くされています。

これらの2つの技術を組み合わせた、エッジノードにSDNコントローラを組み込むという研究が行われていましたので、先日研究室内で論文を紹介し議論を行いました。

  • タイトル:” SDN Controller Placement at the Edge: Optimizing Delay and Overheads “
  • (エッジでの SDN コントローラの配置: 遅延とオーバーヘッドの最適化)
  • 著者:
    Qiaofeng Qin,George Iosifidis,Leandros Tassiulas (Department of Electrical Engineering and Institute for Network Science, Yale University, USA)
    George Iosifidis(School of Computer Science and Statistics, Trinity College Dublin, the University of Dublin, Ireland)
  • 発表:  IEEE INFOCOM 2018
  • URL:  https://ieeexplore.ieee.org/document/8485963

この論文では、エッジノードにSDNコントローラを実装し、トラフィックの遅延とオーバヘッドの大きさの評価を行いました。
先のエッジノードにSDNコントローラを実装した実験での実験結果による遅延値、およびクラウドシステム上のSDNコントローラ間およびエッジノード上のSDNコントローラ間のオーバヘッドの大きさの実験結果をもとにネットワーク規模ごとのコントローラ配置をモデル化し最適化を行いました。
これらの結果やモデル化からエッジネットワーク内での最適なSDNコントローラの配置方法が示されました。

(詳細は原論文を参照してください)